このたびの雹(ひょう)により被害を受けられました皆様に、心からお見舞い申し上げます。
火災保険や自動車保険では、雹(ひょう)などの自然災害を補償するものがございますので、詳しくはご加入の保険会社または代理店までお問い合わせください。
想定される事故例(火災保険)
- 降ってきた雹(ひょう)によって、カーポート・テラスが破損した。
- 火災保険に「風雹(ひょう)雪災リスク」が付帯されている場合には、補償対象になる可能性があります。
- カーポート等を補償対象とするには、保険の目的が「建物」であり、保険の目的に、建物付属物「物置・車庫・附属建物等」が含まれている必要があります。
- 降ってきた雹(ひょう)によって、建物の屋根や窓ガラスが破損した。
- 火災保険に「風雹(ひょう)雪災リスク」が付帯されている場合には、補償対象になる可能性があります。
- ただし、建物の経年劣化や老朽化によって発生したと判断される場合には、補償の対象にはならない場合があります。
- 降ってきた雹(ひょう)によって、建物の屋根に設置されている太陽光パネルが破損した。
- 建物の所有者と太陽光パネルの所有者が同一で、太陽光パネルが建物に「固着」している場合には、建物の火災保険での対応となります。その場合には、建物の火災保険に「風雹(ひょう)雪災リスク」が付帯されている場合には、補償対象になる可能性があります。
- 建物の所有者と太陽光パネルの所有者が異なる場合には、建物の火災保険では対応できない場合がありますので、ご加入の保険会社または代理店にご相談ください。
想定される事故例(自動車保険)
- 降ってきた雹(ひょう)によって、車両のボンネットやルーフが破損した。
- 降ってきた雹(ひょう)によって、車両のフロントガラスが破損した。
- 車両保険(一般条件または車対車A)が付帯されている場合には補償対象となります。
- 事故のカウントは「1等級ダウン事故」となります。
- 降ってきた雹(ひょう)によって、視界を取られ、前方の車両に追突してしまった。
- 自車両の修理については、車両保険(一般条件・車対車A)が付帯されている場合には補償対象となります。
- 相手車両の修理については、対物賠償が付帯されている場合には補償対象となります。
- 事故のカウントは「3等級ダウン事故」となります。
雹(ひょう)での車両新価保険特約については注意が必要です
新車や新古車で車を購入された場合や、中古車でも比較的年式の新しいお車の場合には、通常の車両保険に加えて「車両新価保険特約」が付帯されていることがあるかと思います。
本特約は、
- 修理できない場合
- 修理費が車両保険金額以上となる場合
- 修理費が協定新価保険金額の50%以上となる場合
(ただし、車体の内外装および外板部品を除いた部分に著しい損傷が生じている場合に限ります)
のいずれかに該当した場合、新車購入費用等を補償するものです。
雹(ひょう)で被害を受けた場合には、車両のボンネットやルーフなど広範囲に被害が及び、修理費が高額になり、修理費だけで判断すれば、上記のいずれか該当するケースも考えられます。
ただし、上記❸の場合には「車体の内外装および外板部品を除いた部分に著しい損傷が生じている場合に限ります」というい条件があります。雹(ひょう)による被害の場合には、被害が車体のボンネットやルールのみにとどまり、車体の本質的構造部分(エンジンやシャーシ、フレームなど)にまで及んでいない場合には、対象とならない場合がありますので、ご加入の保険会社または代理店としっかりご相談ください。