この度の千葉豪雨災害ならびに富山・石川豪雨災害にて被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧と、皆様の安全を心よりお祈り申し上げます。

近年、台風や集中豪雨、線状降水帯、河川の氾濫などによる水災(水害)が各地で発生しています。車が水没・冠水するなど、突然の被害に遭われた方もいらっしゃると思います。

そんなとき、
「車が水没してしまった」
「どうやって動かせばいい?」
「レッカーを呼ばないと」
「どこに頼めばいいんだろう?」
と、パニックになってしまうのは当然のことです。

そして、困ったときにスマートフォンで「ロードサービス」「レッカー」「水没車」などと検索する方も多いと思います。しかし、ここで注意していただきたいことがあります。

近年、インターネットで検索して依頼したロードサービスをめぐり、高額な料金を請求されるなどのトラブルが発生しています。国民生活センターも、インターネットで検索したロードサービスに関するトラブルについて注意喚起しています。

悪徳ロードサービスにご注意ください

ロードサービスのトラブルでは、

  • 「基本料金○○円~」という広告を見て依頼した
  • 実際に作業をしてもらったら、広告とは大きく異なる高額な料金を請求された
  • 作業後に追加料金が次々と加算された
  • キャンセルしようとしたら、高額なキャンセル料を請求された
  • 「自動車保険で支払える」と説明されたが、保険の対象にならなかった

などのケースがあります。

国民生活センターでは、こうしたトラブルについて、「ネットで検索したロードサービスのトラブル」として注意を呼びかけています。

「検索結果の上位=安心」ではありません

ここは、ぜひ覚えておいていただきたいポイントです。
Googleなどで「ロードサービス」と検索すると、さまざまな業者が表示されます。
しかし、

検索結果の上位に表示されている
大きな広告が出ている
料金が安く表示されている
だからといって、必ずしも安心して依頼できる業者とは限りません。

特に災害直後は、一刻も早く車を何とかしたいという気持ちから、料金や契約内容を十分に確認しないまま依頼してしまう可能性があります。

パニックになったときこそ、一度落ち着いてください

災害に遭った直後に冷静に判断することは、簡単ではありません。「早く車を移動させなければ」

と思ってしまうかもしれません。

でも、水没・冠水した車は、そもそも無理に動かしてはいけない場合があります。エンジンや電気系統が損傷している可能性があるため、エンジンをかけたり、自分で運転して移動させたりすることは避けましょう。

そして、慌ててロードサービス業者を検索する前に、

まず誰に相談すればいいか?

を思い出してください。

まずは加入している保険会社・代理店へご相談ください

自動車保険に加入している場合、まずは加入している保険会社や代理店に連絡することをおすすめします。

「車両保険に入っていないから、保険会社に連絡しても仕方がない」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ロードサービスと車両保険は別のものです。

車両保険を付けていなくても、ロードサービスを利用できる場合があります。例えば東京海上日動社の自動車保険では、車両保険を付けていない場合でもロードサービスを利用できる場合があります。

「車を動かした方がいいのか」
「どこへ搬送すればいいのか」
「ロードサービスを利用できるのか」
「車両保険の対象になるのか」
分からないことがあれば、まず相談してください。

自分で判断して、知らない業者に依頼する必要はありません。

普段お付き合いのある修理工場があれば、そちらにも相談を

もう一つ、頼りにしていただきたいのが、普段からお付き合いのある自動車販売店や整備工場などの修理工場です。

「いつも車を見てもらっているところがある」という方は、そこに相談するのも一つの方法です。

車の状態を見てもらったり、

  • どこへ搬送すればいいか
  • 修理できる状態なのか
  • 何をすればいいのか
  • 保険会社へどのように相談すればいいのか

などについて相談できる場合があります。災害直後は、「何をすればいいか分からない」という状態になって当然です。

だからこそ、普段から付き合いのある「顔の見える相手」にまず相談することをおすすめします。

「○○円~」という表示だけで判断しない

インターネット上のロードサービスには、

「基本料金○○円~」

など、非常に安い料金が表示されている場合があります。しかし、実際の料金は、車両の状態や作業内容、搬送距離などによって変わることがあります。

依頼する場合には、作業を始める前に、

  • 総額はいくらなのか
  • 追加料金が発生する可能性はあるのか
  • どのような作業をするのか
  • キャンセルした場合はいくらかかるのか
  • 自動車保険で費用を負担できるのか

などを確認することが大切です。

「安そうだから」という理由だけで、その場で依頼しないようにしましょう。

すでにロードサービスを呼んでしまったら?

もし、すでにインターネットで検索したロードサービス業者を呼んでしまった場合でも、慌てないでください。

作業を始める前に、料金や作業内容について十分な説明を受け、納得できるか確認しましょう。

説明に納得できない場合や、当初の説明と異なる高額な料金を提示された場合には、その場で無理に契約・支払いをせず、保険会社や代理店、消費生活センターなどに相談することも検討してください。

消費者ホットライン「188(いやや!)」では、最寄りの消費生活センター等を案内してもらえます。

災害時のロードサービス、覚えておいてほしいこと

最後に、これだけは覚えておいてください。

① まず自分の安全を確保する

災害直後は道路の陥没やマンホール、土砂など、車からは分かりにくい危険がある場合があります。

② 水没・冠水した車を無理に動かさない

水が引いたからといって、安全に走行できるとは限りません。

③ エンジンをかけない

水が車内やエンジンルームまで入っている場合は、特に注意が必要です。

④ 焦ってネット検索しない

「車をすぐに移動させなければ!」と焦る前に、一度落ち着きましょう。

⑤ まず加入している保険会社・代理店へ連絡する

ロードサービスが利用できるか、車両保険の対象になるかなど、まず相談してください。

⑥ 普段お付き合いのある修理工場にも相談する

困ったときに頼れる自動車販売店・整備工場があれば、そちらにも相談しましょう。

「困ったときこそ、まず相談」を

災害に遭った直後は、誰でもパニックになります。

「早く何とかしなければ」と思うのは当然です。

だからこそ、インターネットで検索して出てきたロードサービスに、焦ってすぐ依頼するのではなく、まず一度立ち止まってください。

加入している保険会社・代理店。
普段からお付き合いのある修理工場。

まずは、そうした信頼できる相手に相談してください。

そして、

「検索結果の上位だから大丈夫」
「料金が安く表示されているから大丈夫」

と決めつけないことも大切です。