この度の千葉豪雨災害ならびに富山・石川豪雨災害にて被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧と、皆様の安全を心よりお祈り申し上げます。
車を動かす前に知っておきたい大切なポイント
近年、台風や集中豪雨、線状降水帯、河川の氾濫などによる水災(水害)が各地で発生し、車が水没・冠水する被害も発生しています。
水が引いた後、
「車を安全な場所へ移動させたい」
「エンジンはかかるだろうか?」
「車両保険は使えるのだろうか?」
など、さまざまな不安が出てくると思います。
水没・冠水した車は、無理に動かしたり、エンジンをかけたりせず、まずはロードサービスや保険会社・代理店へご連絡ください。
今回は、弊社が取り扱っている東京海上日動社の自動車保険を前提に、水災(水害)に遭った際の対応についてご説明します。
1.水没・冠水した車を無理に動かさない
水が引いたからといって、すぐにエンジンをかけて車を移動させるのはおすすめできません。
水没・冠水した車は、エンジンや電気系統などに損傷が発生している可能性があります。

特に、車内やエンジンルームまで水が入っている場合は、エンジンを始動せず、そのままの状態で専門家に相談しましょう。また、水害の現場では道路の陥没やマンホールの損傷など、車からは分かりにくい危険が潜んでいる場合があります。
「水が引いた=安全に走行できる」ではありません。
まずはご自身の安全を確保し、車についてはロードサービスをご利用ください。
2.車両保険が付いていなくてもロードサービスは利用できます
東京海上日動社の自動車保険では、車両保険を付けていない場合でも、ロードサービスをご利用いただけます。
水没・冠水した車を安全な場所へ移動させる必要がある場合などは、ロードサービスの利用をご検討ください。

また、ロードサービスを利用したことによって翌年の等級が下がったり、保険料が上がったりすることはありません。
車両保険を使うか、車両保険が使えるかどうかとは別に、まずは安全な場所への移動を優先しましょう。
3.搬送先の車屋さんも被災している場合は?
大規模な水災(水害)の場合、周辺の自動車販売店や整備工場なども同時に被害を受けていることがあります。
そのため、
- いつもお世話になっている車屋さんが被災している
- 車屋さんが休業している
- 修理を依頼できる場所がすぐに見つからない
- 道路が寸断されていて搬送先を決められない

といったケースも考えられます。
このような場合でも、「搬送先が決まっていないからロードサービスを呼べない」と考える必要はありません。
搬送先をすぐに決められない場合には、ロードサービスの会社で一時的に車両を保管する対応が可能な場合があります。東京海上日動社では、搬送先がお休みであったり、災害などによって搬送先の確保が難しい場合、48時間を限度としてロードサービス会社で車両を保管できる場合があります。
「いつもの車屋さんに持っていきたいけれど、今は被災していて受け入れてもらえない」
「どこに搬送すればいいのか分からない」
という場合も、まずはロードサービスにご相談ください。
※保管の可否や具体的な取扱条件については、事故・被災時の状況等により異なる場合がありますので、ロードサービス受付時にご確認ください。
4.車両保険を使える場合があります
水災(水害)によって車が水没・冠水した場合、東京海上日動社の自動車保険で車両保険を付帯していれば、補償の対象となる場合があります。
ただし、契約している車両保険のタイプや契約内容によって補償範囲が異なります。

そのため、「水没したから必ず保険金が支払われる」とは限りません。
事故状況を確認したうえで、保険会社・代理店へご相談ください。
5.車両保険を使う前に確認しておきたいこと
水災(水害)に遭った場合は、可能であれば車を移動する前に、損害状況を写真や動画で記録しておきましょう。
例えば、
- 車両全体
- 車内の浸水状況
- 水がどこまで入ったか分かる箇所
- エンジンルーム
- 車両の損傷箇所
- 周囲の道路や駐車場の冠水状況

などです。
ただし、一般的には車両が修理工場に入庫した段階で、保険会社と修理工場間で損傷状況の確認をしますので、ご自身で全ての写真をご準備いただく必要はありません。
また、水没した車について、
「とりあえずエンジンをかけてみる」
「自分で運転して修理工場へ持っていく」
「先に廃車手続きをしてしまう」
といった対応はせず、まず保険会社・代理店へご相談ください。
6.ロードサービスと車両保険は別のものです
ここは少し分かりにくいところですが、非常に重要です。
ロードサービス
車を安全な場所へ移動するためのサービス
- 車両保険が付いていなくても利用できる
- ロードサービスを利用しても保険料には影響しない
車両保険
水災(水害)などによって車両に生じた損害を補償するもの
- 車両保険を付帯していることが前提
- 実際の損害状況や契約内容によって保険金支払いの可否が決まる
- 保険を使用した場合は、翌年度以降の等級・保険料に影響する場合がある
つまり、
「車両保険を使うかどうか」と「ロードサービスを利用するかどうか」は別に考えて大丈夫です。
水没・冠水した場合は、まず安全な場所への移動を優先し、ロードサービスをご利用ください。
そのうえで、車両の損害について保険会社・代理店へご相談いただき、車両保険を使用するかどうかを検討しましょう。
水災(水害)で車が水没・冠水したときの対応
最後に、いざというときのために簡単にまとめます。
水災(水害)に遭ったら
まずご自身の安全を確保する
水没・冠水した車を無理に動かさない
エンジンをかけない
安全な範囲で車両や浸水状況を撮影する
保険会社のロードサービスまたはJAF等へ連絡する
搬送先が決まっていない場合も、まず相談する
車両保険を使用するか検討する
「どうすればいいか分からない」ときは、まずご連絡ください
水災(水害)の直後は、車だけでなくご自宅や周辺道路なども被害を受けている可能性があります。
「車を動かしていいのか分からない」
「どこへ運べばいいのか分からない」
「車両保険を使った方がいいのか分からない」
このような場合は、ご自身で判断して車を動かす前に、まずご加入の保険会社までご相談ください。
水災(水害)時は「無理に動かさない」「まず相談する」。
これが大切です。



